歴史に残れ!我が思索記

適当に考えたことを適当に書き残していきたいと思います。

コロナで、中国はソ連と同じ轍を踏むか

 こんにちは!

本日も読んでくださってありがとうございます。

今回は、コロナが収まった後、中国がどういう対応をとるのか、思索していきたいと思います。

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コロナ後の中国はどうなるか

 中国共産党の隠蔽さえなかったら、ここまで経済は落ちぶれなかった

 一部でご存知の方もいるかと思いますが、新型コロナウイルス武漢で流行り出したのは12月初頭といわれています。
流行り出した当初は、一部の医師たちは、2003年に流行したSARSコロナウイルスによく似たウイルスに感染している患者が発生してることに気づいていました。

しかし、当時の中国共産党武漢当局が、人々をパニックに陥れないよう、その医師たちを脅迫して口封じさせました。

もしあの時に隠ぺいをせずに、きちんとウイルスの封じ込めができていたら、新型コロナウイルス感染症は世界的なパンデミックにならず、中国の局地的な風土病で収束できたと言う学者もいます。

 

 

チェルノブイリ原発事故の隠ぺいで、情報体制を改めたソ連

 1985年に当時のソ連ウクライナ共和国で起こったチェルノブイリ原発事故は、当時の世界に激震を与えました。
原子力神話は見直され、それを契機に脱原発を果たした国もあります。

実は、原発事故が起きたことをソ連の上層部が知ったのは、事故が起きた数日後です。
スウェーデンが、ソ連ウクライナベラルーシ方面からの流れてきた大気中に異常な放射線量を検出したのです。
それでスウェーデンソ連に調査を求めたところ、発覚したのです。

言われるところによると、チェルノブイリ原発事故の話を聞いたウクライナ共産党の人間が、大したことがないと考え、自分の保身のためにあえて上に伝えなかったみたいです。

これをきっかけに、当時のゴルバチョフ書記長は国家存亡の危機が起きても隠ぺいがされないよう、情報が積極的に公開されるようにしました。

ゴルバチョフが推し進めた、ソ連改革のプログラムは二つありましたね。
みなさんも学校で習ったと思います。
ペレストロイカ(再構築)とグラスノスチ(情報公開)です。
よって、グラスノスチチェルノブイリ事故がきっかけで推し進められました。

 

 

情報公開が、かえって国民からの不信を買った

 情報公開を推進する際に、ソ連共産党の秘密主義的な体質を改める目的がありました。
それによって、重大な危機が起きたときに隠ぺいされることを防止するとともに、国民に対して共産党のクリーンさをアピールすることも狙いでした。

しかし、公開された情報の中には、共産党の様々な悪事も記されておりました。
そして、ソ連国民は、共産党の酷さをあらためて認識し、かえって国家不信を生み出すことにつながりました。

 

 

 国家不信が、国家崩壊に

国に裏切られたと実感したら、みなさんはどう感じますか?
民主主義国に住んでいる我々は、選挙で別の党に票を入れたらいいですね。
また、政府の権力もある程度制限されていますので、そもそも政府も全国民が落胆するようなことはできないはずです。

しかし、社会主義国だったソ連ではどうでしょうか?
ソ連社会では、ほとんどのことを共産党が決めていました。
ある程度は希望を出すことが許されていましたが、働いたり住んだりする場所は共産党が決めていました。
学校の教育も共産党が決めたものが中心でした。

つまり、ソ連国民は共産党に頼らざるを得ない社会に生きていたのです。

頼らざるを得ない政党が、自国民に対してさまざまな悪事を働いていたことがわかったとき、多くの国民は絶望するでしょう。

ソ連崩壊の原因として、社会主義経済の限界を挙げる者が多いです。
それももちろん一理がありますが、第二次世界大戦中に国が崩壊しそうになったにもかかわらず、戦前から続いていたスターリン体制が持ちこたえれたことを考えると、経済の限界はただの1要因でしかありません。

それに対して、社会主義国における、国家に対する不信感は、国民の士気を低下させます。
多くの国民は頑張らなくなります。

特に8月クーデターがきっかけとして、ソ連の各構成国で共産党に代わる新しい政治体制を作ろうと多くの人々は決心しました。
結果として、バルト三国ウクライナをはじめとする各構成国が独立宣言を出して、ソ連は消滅しました。

 

 

なぜ共産党には、隠ぺい体質がはびこっているのか

 チェルノブイリ事故も、武漢でのコロナウイルス発生も隠ぺいされました。
ではなぜ、上のものに知られないように、下のものが隠蔽するのでしょうか?

おそらく、共産党員はみんなが上層部になれるよう出世したいので、自分の管理下で起きた不都合なことを隠してしまう傾向があると思います。
これは共産党だけでなく、誰が政治家になるかがトップ層によって決められる独裁的な国々にも当てはまることです。

民主主義国ならば、隠ぺいがばれたら選挙で落とされるだけですから、日本においてはあまり心配する必要がないかもしれません。

まあ、僕が思うには、挫折や不都合なことに対して、目を背けたり隠したりする人より、それにうまく対処できるような人間のほうが人として良いと思いますけどね。

 

 

コロナが収束したら、中国共産党は全世界から責任を追及される

 今、世界中でコロナウイルスが蔓延し、各国は感染拡大防止に躍起になっています。
しかし、ある程度収束して、余裕が生まれたらどうなるのでしょうか?
おそらく、世界中で中国に対する損害賠償請求が起こるはずです。

僕は、中国人が悪いとは思っていません。
新型ウイルスが発生する可能性は、世界中のどこでも等しいです。

ただ、一部の者がそれを隠ぺいしたがために、世界中でこの悲劇が起きています。
隠ぺいや口封じをした者は、然るべき処罰を受けるべきであります。

しかし、一部の者に処罰を与えても、中国共産党の隠ぺい体質が変わるかといえば、僕はそう思いません。
何年か後にまた、同じような悲劇が繰り返される可能性もあります。

そうならないためには、共産党の隠ぺい体質そのものを改めることができるような、改革が必要です。

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世界中からの重圧が中国にのしかかる可能性がある

 これを実現するためには、二つのやり方があります。
一つ目は情報公開、二つ目は民主主義的な体制への転換です。

一つ目のやり方だと、ソ連と同じ道を歩む可能性があります。
ソ連と違って、今の中国は社会主義市場経済で、多くの国民は共産党を意識せずともうまく暮らしていくことができますが、それでも共産党の存在感は大きいです。
情報公開をして国民からの不信を買ったら、少数民族が住む地域で独立運動が激化することは避けられませし、漢民族が住む場所でも一部で民主化を求める声も大きくなります。

二つ目のやり方は、中国共産党が権力を失う可能性があります。

中国共産党はどちらもやりたくないはずです。
しかし、二度とコロナウイルスのような事態が起こらないように、世界中は中国に変化するよう圧力をかけると思います。
中には経済制裁を掛ける国も出てくるかもしれません。

従って、コロナ後の世界では中国は変化せざるを得ないかもしれません。

 

 

中国が外圧に屈して変化するか、屈せずに孤立するか

 この外圧がよい影響を与えるか、悪い影響を与えるかは、誰にも分りません。
このことについては、またの機会に書いてみようと思います。

とにかく、何かしら大きな変化が中国を待っていることに変わりはありません

 

 

本日も読んでくださいましてありがとうございました。